LPガスとは

LPガスとは

LPガスとは、『Liquefied Petroleum Gas』つまり液化石油ガスの略です。

炭素と水素の化合物で炭素数3のプロパン(C3H8)と炭素数4のブタン(C4H10)があります。家庭用で使われているのはプロパンです。

LPガスの性質

空気より重い
LPガスは空気より重く、漏れると低いところに溜まります。ガス漏れ警報機が壁の下の方に設置されるのはこの性質のためです。※ちなみに都市ガスは空気より軽いので、逆に上に溜まります。
ニオイをつけてある
LPガスそのものは無色無臭ですが、漏れたときに分かるようにタマネギが腐ったようなニオイをつけてあります。
燃焼にはたくさんの空気が必要る
LPガスが燃焼するためにはたくさんの空気(酸素)が必要です。室内でガスを使用するときは、充分に換気をしてください。
液化した状態で容器(ボンベ)に入っている
LPガスの正式名称は「液化石油ガス」。運搬・貯蔵に便利なことから、圧力をかけて液体にして容器(ボンベ)に入れてあります。使用するときにガス(気体)になります。
クリーンなガス
LPガスは、採掘から消費までの過程でのCO2排出量が少ないため、化石エネルギー(LPガス・天然ガス・石油・石炭など)の中で地球環境に与える悪影響が最も少なく、天然ガス(LNG)とともにクリーンエネルギーであると位置付けられています。 クリーンなガスについて、詳しくはこちらをご覧下さい。LPガスはクリーンエネルギー
災害に強い
過去、地震などの大規模な災害時において、どの被災地においてもライフラインの早期復旧が課題となりました。LPガスは復旧の早さや、避難所などですぐに対応できることなどから、多くの人々の暮らしに安心をもたらしました。その実績からさまざまなところで、LPガスは「災害に強い」ことが実証されています。

他のエネルギーとの違い

家ごとに、容器を設置します。
長~い送電線や配管を必要とする電気や都市ガスに対し、家ごとに容器を設置することで災害時の被害を少なく出来ます。また、送電などで発生するロスも、LPガスは全くありません。
化石燃料の中では、最もクリーンなんです。
実は、LPガス・LNG・石油・石炭などの中で、最もCO2の排出が少ないのがLPガス。また環境に悪影響を与える硫黄酸化物、窒素酸化物、浮遊性微粒子物質もほとんど排出しません。最近では、オゾン層を破壊するといわれる特定フロンの代わりに、LPガスが使用されています。
とっても高カロリーなんです。
LPガスが燃焼した時に出す熱量は、都市ガスのなんと2倍!同じ量のお湯を沸かすのでも、時間も使う量も1/2で済むんです。

色々な所で活躍するガス

LPガスは、利便性、安全性、クリーン性、高カロリーで高燃焼効率などのすぐれた特性と、導管のないエリアでも使用する事が出来る利便性から、様々な場所で幅広く活用されています。

様々な分野で利用されるガスについて、詳しくはこちらをご覧下さい。様々な分野で利用されるLPガス

家庭用以外では、どんなところで使われているの?

①お店やレストラン・病院・学校
大規模な施設の厨房・給湯には、とっても高カロリーなLPガスが多く使用されています。
②自動車の燃料
タクシーに代表されるように、自動車の燃料としても使用されています。最近では貨物車(トラック)や自家用自動車でも、LPガス仕様が増えています。
③発電の燃料
LPガスを燃料としたエンジン発電機(GHP)は震災後、事務所やオフィスから最近では店舗、工場、公共施設や個人住宅まで幅広く採用されています。
④家庭用燃料電池
燃料から水素を取り出し、酸素との化学反応で発電する家庭用燃料電池システム「エネファーム」。LPガスもその燃料の一つです。
⑤農水産業
農水産業用では果物や花などのハウス栽培の加温や炭酸ガス供給、茶葉の乾燥用、養豚の暖房用、コンブやワカメの乾燥などに使用されています。
⑥工事現場など
横断歩道などの道路表示の焼付け用や、建築現場での鋼材の溶接・切断などでも利用されています。
⑦アウトドア
身近なところでは、楽しいアウトドアライフを支えているカセットコンロやガスライター、熱気球、そしてなんと、オンピックのシンボルである聖火もLPガスだったんですよ。

LPガスについてもっと詳しく

LPガスについて、さらに詳しくはこちらをご覧下さい。LPガス読本

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